『11人もいる!』、田辺誠一と神木隆之介くん、神木くんと加藤清史郎くん、清史郎くんと広末涼子、こうした掛け合いが「イケている」と思う。金曜の深夜(土曜未明)はこういうドラマがあっていい。いわゆる重鎮クラスは出ていないが、深夜ドラマとしては「豪華キャスト」であって、このようなノリのドラマでも安定感がある。関西地区では『探偵ナイトスクープ』の放送後になるが、おそらく関東地区では金曜日のウチに放映されているはずだ。
宮藤官九郎という脚本家を初めて知ったのは8年前の『マンハッタンラブストーリー』。これは22時台の放映だったと思うが、僕のツボにはまるドラマだった。視聴率は1桁だけれども、ウケル人には大ウケするはずだ。
『未来講師めぐる』なども、たぶん同じタイプなのだろう。主演は深田恭子。満腹になると20年後が見えてしまう。その恋人が勝地涼なのだが、満腹時には恋人の20年後の姿が見えてしまう。この20年後を演ずるのが田口浩正。この20年後透視シーンだけでも「絵的に」笑える。
7−9月クールでは連続ドラマを一つも見なかったが、10-12月クールは『11人もいる!』を見ておこう。
骨太なドラマもある。『南極大陸』はかなり意気込みを感じるし、今年で完結する『坂の上の雲』も見逃せない。南極には当然行ったことがないが、高校の同級生で、部活も同じ応用物理班だったO君が2度南極観測隊に参加している。2度目は副隊長だったはずだ。「これがO君が行った南極かぁ」という感慨を持ってドラマを見たい。