先刻、専攻コース生のテーマ発表原稿が集まったところだ。とくに相談なくとも、見通しができているケースと、未だ迷っているケースがある。これは当然だと思う。3回生の今の時期、まだ参考文献の収集も始めたばかりの段階であるから思うように書けないと思った人が多かったと想像される。
僕が個人的に重視したいのは、理論的な「概念」が、現実の教育実践における具体的事実とどのように関わっているのかを把握できているかということである。現実で手探りをしていると焦りを感じるかも知れない。ただし、現実と理論の対応関係を意識せずに整った論文を書くだけでは不十分であると思っている。論文で明らかにできても、実践に適用できないのでは学びが有効に働かないからである。
今後の取り組みで、双方を見据えたアプローチをして欲しいと思う。