自分はウソをついたことがないというのは最大のウソだと言われるけれど、ウソをついたことがない人だっているかも知れないし、ウソをついたという自覚がないケースは多々あるだろう。
ウソをついた場合には、その後の大変な作業が待っていることになる。
完全に自分の作ったウソを記憶し、さらに、追加のウソを創作しながら整合性のある「虚構」を作り上げなければならない。そうしなければ自分のウソは「ばれる」ことになる。だからよほど頭脳明晰で記憶力抜群の人でなければウソはつけないのだ。50年経っても人の記憶からなくならないことはたくさんある。死ぬまで自分のウソの整合性を保つことの出来る人がこの世にいるのだろうか。
まもなく世界の人口が70億人を超えるらしい。その中には信じがたい天才も、神のような人物も、悪人もいるのだろう。ウソの達人がいることだってありうるのかも知れない。