土曜日の夕刻、例によってテレビを付けながら机に向かっていると、米国の児童、生徒、学生事情の紹介をしていた。もちろん一部の組織に過ぎないのであろうが、MacBookやiPadを授業で有効利用しているようである。教科書のデータはPCに入っているし、図書館でも書籍を借りるというのではなく書籍データを借りる。授業で板書したことは受講者のPCに自動保存されるので、不要にノートを書くことなく授業に参加することができる。
我が国でも一部では情報機器を利用して授業が行われているようであるが、ほとんどの学校ではパソコン教室が1つある程度である。大学でもパソコン教室は少ない。
大学では相変わらず黒板とチョークとマイクで講義を行っている。夏場はこれが身体にこたえる。受講者は座って聞いているだけであるが、書いて喋っている人間はかなりの暑さに耐えなくてはならない。
すべてとは言わないまでも、文献資料をコピーして配布する、黒板に書いたことは目もしない限り残らないということであれば、非効率的な気がする。
少人数の演習用に掲示板などを設置しても、なかなか投稿してもらえない。これは数年経ってもあまり状況は変わっていない。
紹介されていたケースは、教員が全員ブログを開設しており、今後のプランや提出課題などもブログでチェックできるようになっているそうだ。せめてこのくらいのことは、今すぐに実現可能である。30年ほど前に僕が使ったパソコンは、大きなプログラム電卓に過ぎなかった。とくにここ10年ほどの技術革新はめざましい。有効利用の土壌が整ってくれたらいいのにと思う。