放映はあと4回で終わる。
たとえば秀吉の演技は台本通りだったらしいし、おそらく竹千代や春日局の演技も台本通りなのかも知れない。しかもNHKはかなり演出家の言うとおりの演技を求められると聞くので、この違和感は出演者のせいではない。
家康の変貌振りくらいは分かりやすい演出として許容範囲だと思うが、秀吉、竹千代、春日局などについては演出過剰で大河ドラマの品位を落としている印象がある。今の時代から見て違和感があるのだから、事実確認と時代考証に甘さがあるのではないかとも思う。始まった頃は若い「江」役の上野樹里がまるで「のだめ」キャラで不評だったようだ。ようやく江が姫らしくなってきたら今度は違うところで綻びが出てくる。
やはり「歴史をモチーフにしたフィクション」ではなくて、50作目らしい重みがある「大河ドラマ」を作って欲しかったように思う。