書類作りの合間に気分転換に映画を見た。映画といってもテレビで放送されたものの録画である。『小さな村の小さなダンサー』という作品で全国50〜60スクリーンでしか上映されていない。ブルーレイディスクが今年の夏に発売されたばかりである。『ドライビングMissデイジー』のブルース・ベレスフォード監督の作品らしい。
バレエはこの映画においてひとつの要素に過ぎない。文化大革命に翻弄され、それでもなお才能を開いた一人の中国人少年の半生記だ。国家に翻弄されるという点では僕たちも同じかも知れない。形が違うだけだ。彼は救われた。その才能によって。
少し感傷的なサクセスストーリー。美しい小品だが、ある種のシンデレラストーリーであるのかも知れない。無名の民衆である僕たちはどうやったら救われるのだろう。