携帯電話の画面がカラーになったころからだろうか。機種ごとに「液晶保護フィルム」なるものが売られ始めた。液晶画面は 端末とコミュニケーションを行う上で極めて重要な部分であるので、何となくそこには「フィルムを貼るべき」であると刷り込まれてしまっている。さすがに ノートパソコンにはフィルムを貼りはしないが、携帯電話やタブレット端末にはフィルムを貼る。
単純な疑問なのだが、満足できるフィルム貼りが実 現できる確率はどのくらいなのだろうか? 何十回となくフィルムを貼ったと思うのだが、自分自身は「成功した」と思えたことがない。微妙に位置がずれてし まっている程度ならいい方だ。小さなホコリがフィルムと液晶画面の間に入り込んでしまうとか、フィルムのいちばん隅が貼るべき所からはみ出してしまうと か、絶対にどこか失敗するのである。たいていの場合は使用に支障がないのでそのままにしているが、満足できるように貼れる自分をイメージすることが困難で あるほど難しい作業だと思う。
液晶画面保護のためにメーカー純正のパネルなんかを売ってくれたらいいのではないか。1枚500円から1000円もするようなフィルムをいつも張り損なうくらいなら、数倍のコストがかかっても「完璧な保護膜」を希望したい。