四季があるのが日本の美しさだと思っていた。けれども最近は春と秋が極端に短いような気がする。8月8日は立秋である。もう「暑中」ではな い。そろそろ秋の気配が感じられてもいいはずだが、最高気温は35度程度あった。「猛暑日」だ。昨年よりもいくらか低めではあるが、最低気温も25度近い 日が多い。長期予報によれば、今年は10月まで残暑が続くらしい。2ヶ月の残暑か。それはもはや残暑ではなく、「季節」なのではないか。日本は5月から 10月までは夏であって、12月から3月まで冬であって、春と秋が1ヶ月あるという気候になったのに違いない。
ところでこの暑さの中、天王寺キャンパスで「大阪教育大学社会科教育学会」大会が開かれた。「学会」となってから年々活動が多彩にかつ活発になり、 学部生諸君の良い刺激となっているのは誠に喜ばしいことだと思う。事務局に有能な人材があり、学部・大学院生諸君に熱意があるからだ。盛況に終わったこと に謝意を表したい。