第一次観測隊は55年前だったはずだ。なぜ今『南極大陸』と思ったのだが、よく考えてみると、当時30歳の若者が今は85歳になるわけで、いずれは世の中のあらゆる出来事と同じように「証言者のいない歴史」になってしまうことになる。
第二次対戦終了から66年が過ぎて、最近NHKが市民の証言を盛んに放送しているように、今伝えておきたいことがあるのかも知れない。というのは僕の思い過ごしで、テレビ局開局60周年という趣旨から企画されたのかも知れない。
置き去られた樺太犬の様子は誰も見た人がいない。番組構成上の演出とは言え、見るのが辛くなるシーンだ。