何かのサービスキャンペーンで送信されてきた電子書籍購入クーポンを使って、和歌森太郎『修験道史研究』(平凡社、1972年)、吉野裕訳『風土記』(平凡社、1969年)を購入した。購入に使ったパソコンでしか読めないようだが、40年前の見づらい凸版印刷よりも、電子書籍の方が扱いやすい。とくに老眼鏡をかけなくても読めるのが便利だ。
ネット書店では「取り寄せ販売」の状態で買えるようだが、発行年から考えると実際には古書でしか買えないと推測される。
今後はこのような昔の本を電子書籍として販売するようになってくれるとありがたい。出版社にとっても購入者にとってもメリットが大きいのではないか。
本の復刻には一定数の印刷が必要で、最低500部以上でないと復刻はない。しかも500部の復刻は出版社側にとってあまりメリットはないのではないだろうか。電子書籍だったら、物理的に流通させなくてもよい。購入と同時に読むことができる。場所を取らない。
ただし、かくいう自分自身は「文学」については「本」の形で読みたいという思いはある。